東京親鸞会 おたくは何の団体なの？

人間学講座

　わかってきた男性の更年期　
　　　　　　　　　　帝京大学医学部教授　堀江重郎氏
　こころを動かす言葉　　　　
　　　　　　　　　　ＮＨＫアナウンサー　加賀美幸子氏
　こんな食事が病気を防ぐ　　
　　　　　　　　　　神奈川県立保健福祉大学教授　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中村丁次氏
　いのちと心を守るふるさとの森を
　　　　　　　　　　国際生態学センター長　宮脇　昭氏

これが、東京親鸞会が、鳴り物入りでこの春から初夏に
かけて開いた公開講座「人間学講座」の主な内容である。

　医療福祉団体、健康増進企業、はたまた植林事業まで、
ありとあらゆることに手を伸ばして、何かで人々の関心を
集めようという、涙ぐましい努力なのだろうが、かえって
逆効果であることを、銘記されたし。

　最近朝日新聞も、たびたび寺院問題に特集をさき、更に
「歎異抄」ブームの再燃を、記事に載せ、人々が宗祖親鸞
聖人に並々ならぬ関心を寄せつつある社会の空気も読めず
超ＫＹにも、こんな講座をやって、人を集めようとするの
だから、宗門の趣旨に反すること、おびただしい。

いよいよ邪宗に魂を売った「ジッポウ」

　最新のジッポウをご覧になっただろうか。
　ネットで見られる方はこちらへ。「ジッポウ」

　なんと邪宗「チベット仏教」の特集である。
　今までは、４号の「親鸞は生きている」、５号の「蓮如再発見」など
少なくとも、浄土真宗に関連する特集記事だった。
　なぜ、チベット仏教なのか。

「唯説弥陀本願海」
　仏教は、弥陀の本願唯一つと、祖師は、正信偈に断言なされた。
　故に、我ら真宗人の使命は、
「更に親鸞、珍しき法をもひろめず
　如来の教法（仏教＝弥陀の本願）を我も信じ
　人にも教え聞かしむるばかりなり」
と聖人も常に仰せの通り、弥陀の誓願の開顕、ただ一つである。
　何を血迷って、他宗、邪宗の紹介をせねばならんのか。
　浄財の無駄も、はなはだしい。

　本派の僧籍にあるものは、この特集を見て、怒りを覚えないのか。
　いみじくも、「教章・わたし歩む道」に、ご門主が仰せではないか。

「この宗門は、 親鸞聖人の 教えを 仰ぎ、 念仏を 申す 人々の 集う
　同朋教団であり、 人々に 阿弥陀如来の 智慧と 慈悲を 伝える 教団
　である」

　まさか、弥陀の智慧について、「もう語ることはない」とでも言うのか。
よもや弥陀の大慈悲について、「すでに語りつくした」と思ってはいまい。
不可称不可説不可思議の大功徳の南無阿弥陀仏を、ジッポウの何万号を
費やしても、説き尽くせるものか。

「百千倶胝の劫をへて
　百千倶胝の舌を出し
　舌ごと無量の声をして
　弥陀をほめんになほ尽きじ」（親鸞聖人）

　大聖釈尊にして、なお「南無阿弥陀仏の大功徳は、とても説き尽くす
ことはできなかった」とおっしゃっている。
　ましてや、私たちにおいてをや。
　夜も寝ずに弥陀の本願を宣布しても、足らぬのである。ジッポウ編集部
は、よっぽどヒマなのか、或いはこの聖使命を忘れたか、とんでもない
「チベット特集」である。

　こんなものに、本山は、なぜ浄財を湯水の如く、つぎ込むのか。
「こんな内容だったら、ビタ一文出せん！
　ご門徒衆からお預かりした、浄財なんだぞ」
と、バシッと編集部に、誰か言ったらどうなのか。
　あえて「邪宗に魂を売った」と、酷評した所以である。

「親鸞さま」誰が見ている？

　昨日書いた富山でのお待ち受け法要でも、ついぞＤＶＤ「親鸞さま」
の上映はなかった。主題歌を歌った辛島さんのコンサートはあっても、
かんじんの「親鸞さま」の上映は、ないのか。これじゃ、いったい何の
ために作ったのか、浄財の無駄もはなはだしい。

　そのほか、各地での行事を見ていても、上映会は見当たらない。
　キッズサンガの記事の中で、これについて勉強をしました、みたいな
数行があるだけ。
　多額の浄財を投じ、事前にあんなに宣伝したのに、なぜ完成したら、
こんなに隠しているのか。いや、もう隠しているとしか言いようがない
くらいに、表に出てこない。

　完成してみたら、とても人前に出せるしろものではない、北陸のＴ企画
が発売している例の「世界の光」シリーズに、あまりにも見劣りするので
仕方ないから、ひっこめた、というところだろうか。
　誰か、出版局の思惑をご存知のかた、聞かせてください。