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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 宗門が制作していたビデオDVD「親鸞さま」ですが、1月22日には、
宗務所で試写会もありました。
 書こうか、どうしようか、迷いましたが、やはり書いておきます。

 まず長さは、1時間48分、「かなり長い」という感想がありました。
 しかし内容は、出家得度から越後流刑、関東から京都へ、そして善鸞
事件まで、かなりの駆け足で描いてあり、掘り下げが全く足らない、
したがって、ただ次々と事実が述べられるだけになっています。
 
 たとえば、善鸞事件にしても、関東で善鸞が父の教えに背いた背景に
は、関東での念仏弾圧、日蓮一派の暴挙、教団内での善鸞の立場など、
さまざまな背景が、まずあります。
 また善鸞の行なった邪義も、きちんと批判を加えておかないと、何が
どう間違いなのか、伝わりません。彼の邪義が秘事法門のもととなり、
今日でもなお伝わるほどの影響を残したのですから。
 さらには、親鸞聖人がこの決断を下されるまでに、いかに悩まれ苦し
まれたか、こここそ、わが宗門として、よくよく知っておかねばならな
いことではないでしょうか。「恩愛はなはだたちがたく」と仰せられた
宗祖の、下されたご決断なのですから。

 これら一切が、いずれも描かれていないのです。

 さて、経費の面は、どうなのでしょう。
 販売定価は3990円(税込)です。
 アニメーション制作は、1分あたり100~150万円が相場ですので、
108分だと、総制作費が1億800万~1億6200万円と思われます。
 ダビング等は1枚あたり400円と計算すると、3万~4万枚売れれば、
モトがとれる計算になります。

 しかし、かつてのビデオ「念仏物語」が、5000本売れていませんの
で、3万枚も売るには、相当の宣伝が必要になります。その宣伝経費を
考えると、赤字は避けられない見通しです。

 結局、内容は詰め込みすぎで消化不良、会計は赤字で、いいところ
全くなし、というアニメDVDになりそうです。

 さて、こちらのアニメ全集は、第6部がもうすぐDVDになるそうで、
そうなると、ようやくVHSに続いて、DVDでも完結することになり
ます。全6巻、総上映時間10時間、うーん、かなりの大作だ。
 あっ、いえいえ、「ダイサク」ではない、「タイサク」です。
 濁点つくか、つかぬかで、エライ違いや。
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 1月10日、大阪津村別院で開かれた、新年互礼会で、
大阪教区の北浦思朗教務所長の、あいさつで、こんな話が
飛び出した。

「作家の五木寛之氏は、経済はアクセル、政治はハンドル、
宗教はブレーキだとおっしゃった」

 所長サン、誰にでも「おっしゃった」なんて敬語をつけりゃ
いいってもんではないでしょう。
「宗教はブレーキ」なんて、宗祖の教えのどこにありますか!?
ブレーキ踏んでいたら、車は前に進まないのだけど、親鸞聖人の
み教えは、生きようとする心に、ブレーキをかけるのですか?
「よし、がんばろう」という心に、ブレーキをかけるのですか?
「世のため、人のために、力いっぱい進もう」とすることに、
親鸞聖人の教えが、ブレーキかけるのですか。

 あまりにもアキレて、ものが言えない、問題発言です。
 我ら真宗門徒は、弥陀の願心がアクセルであり、ハンドルであり、
ブレーキです。我らを導かんとされる無上仏の願力にまさる
アクセルもないし、ハンドルもないし、ブレーキもない。すべては、
弥陀の三願に導かれて、選択の願海に転入させられると、宗祖は
「三願転入」と教えられたではありませんか。

 宗祖の教えをまったく分かっていない「教務所長」とは、なんとも
情けない限りです。

 ただ、御門徒からの浄財が集まらないために、クビが回らず、
困り果てているものだから、ついつい、
「経済が、アクセルだ」
と言わずにおれなかったとすれば、ちょっとばかし、ニガ笑いですが。

 困り果てて、政治力に頼って、重要文化財だの、国宝だの、
世界遺産に登録してもらって、そっちのほうから、修理費を
捻出しようと、三拝九拝してとりはからってお金を回して
もらったものだから、
「政治が、ハンドルだ」
と、もらしちゃったのかな。

 そんな後ろめたいものがあるものだから、
「ホントは、これじゃいかんのだがなあ」の思いが出てきて、
「宗教が、ブレーキ」
になっているのかも。
 いえいえ、そういう心が出てくれば、まだ脈があるのですがね。
 東京ボーズコレクションで、真宗の自殺行為をやってしまった
築地本願寺ですが、本来の任務である布教では、山崎龍明大先生を
講師に迎えての、歎異抄講座を、昨年から続けていました。

 歎異抄といえば、全18章、毎月第3土曜日に行われてきて、
2月だけは9日に第9章、3月は第10章について、とくれば、
4月は第11章、5月は第12章、・・・と思うじゃないですか。

 ところが、3月限りで、終わってしまいます。まだ、全18章
終わっていないのに。なんで?

 いろいろ憶測が飛び交っていますが、たとえば、「歎異抄を
ひらく」(高森顕徹著)が、今年3月に発刊されることが決定
しました。

(以下は、その紹介が載っているブログです。
全巻読破チャレンジ中!
出版社へのリンクも、張られています。)

 版元のサイトを見ますと、
「古今の解説書が明らかにできなかった『歎異抄』の謎を、
 ときひらきます。」
とうたわれています。

 そういえば、山崎龍明大先生は、本願寺新報に、歎異抄の解説を
連載中でしたね。あれには、ちゃんと、第11章以降も書いていた
はずです。

 しかし、そこでは、明らかにできなかった「歎異抄の真意」が、
今度発刊の本で、白日の下にさらされると、そりゃ弱ります。
 そこで、この本の内容を見つつ、今後の出方を再検討するので
暫時休講、となるのではなかろうか、との見方があります。

 そうそう、「歎異抄をひらく」のプロモーションビデオが
あるんだって。関心のある方は、上記の出版社のHPの中に
ありますので、どうぞ。
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