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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 新門さまがどこへ行かれようが、無関心という人もあるでしょうが、
宗門の者として、それじゃいかんでしょう。
 実は、参院選が終わった直後から、ボーイスカウトの世界大会出席
のため、洋行されていたのです。
 私自身も、小さいころ、ボーイスカウト活動には参加していました
ので、「そなえよつねに」の活動は、分からんではないのですけど、
新門さまは、宗門の危機をご承知なれば、布教伝道活動にこそ、全国
いや、全世界を飛び回ってほしい、と思うのです。
 先日、ご門主さまが、ブラジルまで行かれても、本願寺新報では、
最終面にしか載せてなかったでしょう?Kさん。
 「大悲伝普化 真成報仏恩」の善導大師の御教示に明らかな如く、
布教伝道こそ、宗門あげて取り組むべき、最大課題のはず。
 なのに、新報紙上では、ご門主のご渡伯よりも、参院選を大きく扱
っていたのは、いかがなものか。
 日常の活動がそうだから、大遠忌だけ何とかしようとしてもそりゃ
うまくいきませんよ。
 政治家はよく「常在戦場」とかいいますが、つまりは、いつ選挙に
なってもいいように、という程度の意味ですけど、宗門の者として、
常に布教戦線に立つ、でなければならんと思いますよ。
 うーん、なんかえらくカタくなってしまいましたね。今日は。
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 今朝の「みほとけとともに 西本願寺の時間」聞かれましたか。
 大阪・堺のドブ川が、町の工業化とともに汚れ、悪臭を放ち、
人々が近づかなくなった。ところが、美術の先生が「そんな川
にも美しさがある」と言う。それは、どんなドブ川でも、陽光
を受けて、輝くそのキラメキは、美しい、という話の流れでした。

 そこで宗祖親鸞聖人の「凡夫というは、無明煩悩われらが身に
みちみちて、欲も多く、いかり腹立ち、そねみねたむ心多く、
ひまなくして、臨終の一念にいたるまで、とどまらず消えず、
絶えず」を引用。
 煩悩に穢れ、悪臭を放っている私たちでも、南無阿弥陀仏に
よって輝きを与えられる、という話なのですが、私の横で聞い
ていた人が、「ウチら、そんな輝いとるとは、思えんが」と、
ポツリと言われました。私もまったく同感です。

 南無阿弥陀仏は、今すでに、私たちに届いている、というが、
それにしては、相も変わらず、迷い苦しみ続けているし、後生
に何の明かりもない。不安いっぱいの心で、生活しています。

「南無阿弥陀仏は、もう届いていますよ」と、僧侶がいくら
言ったところで、生活者にはその実感も、喜びも、ましてや
感謝もないから、僧侶の話は、宙に浮いてしまうのではない
でしょうか。
「いや、ホントに、届いているんですか?」というのが、説教
聞いた多くのご門徒の真情なんですよ。お客僧は、お念仏肝要
とだけ言って、戻って行かれるが、残った住職は、実感もない、
手ごたえのない、ポカンとしておられるご門徒に、どうフォロー
したらよいのですか。
 それと同じことが、ラジオの全国放送でも流れているだけ。

 ドブ川に、陽光の輝き!
 いい喩えを思いついた、とでも思われたのでしょうが、一般
生活者の感覚とは、余りにかけ離れて、煩悩即菩提、生死即涅槃、
転悪成善の境地をおっしゃりたかったのでしょうが、ちとばかり
ムリがあったのではないでしょうか。
 不二川総長が理事長をつとめる、財団法人・同和教育振興会の
中央研修会が、7月30、31日と、本派宗務所などで開かれま
した。今回は、ハンセン氏病患者への差別問題を取り上げた映画
の監督などを迎えての、研修でした。
 この問題は、本派が以前より関わってきた、大きな問題ではあ
りますが、いまだこれという解決の道筋も、示されてはきません
でした。

 しかし、「凡聖逆謗斉廻入 如衆水入海一味」すべての人が、
一味平等の無碍の一道に生かされる、弥陀の誓願を明らかにな
されたのが、祖師聖人であります。
 この弥陀の誓願を徹底開顕する以外に、全人類がひとしく救わ
れる道はありません。

 同研修会では、斉藤真理事が、「この差別問題を、宗教者とし
てどう受け止め、どう関わって行くかが問われている」などと、
述べていましたが、そういうくだらない発言をしているヒマがあ
ったら、「あなたはどう受け止め、どう関わっているか」を一言
でも述べたらどうですか。「問われている」のだから、僧侶とし
て答えなければならないでしょう。そのための研修会でしょう。
 そしてもちろん、それはあなたの勝手な思いではなく、宗祖の
教えから明らかにされるものでなければならないはずです。
「他力の信をえん人は 仏恩報ぜんためにとて
   如来二種の廻向を 十方にひとしくひろむべし」
と宗祖は仰せです。
「どう受け止め、どう関わるか」答えは明らかです。
 ちがいますか。
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