NHK「その時歴史が動いた」蓮如上人山科建立まで

６月２０日の夜、ＮＨＫテレビの番組「その時歴史が動いた」では
蓮如上人が山科本願寺を建立されるまでを描いていました。

　今まで、どちらかというと、浄土真宗は、権力者にたてついて、
一揆を起こしたり、石山合戦がおきたり、と、好もしからざる団体
として描かれている風潮がありました。

　しかし、今回、蓮如上人が、いかに大衆の苦悩に共感し、大衆の
幸福を念じ、親鸞聖人の教えの徹底をはかっていられたか、分かる
内容となっていたように思います。

　もちろん、教義に関しては、たーくさん言いたいことはあります
が、堕落した僧侶のすがた、武力をもって乱暴狼藉をはたらく人々
を見て、「これは、親鸞聖人の教えと違う！」と言われ、布教伝道
に出立されるところなどは、これまでになかった描き方だと思いま
した。

　再放送もあると思いますので、まだの方は、ご覧になってはいか
がでしょうか。

◆なお、番組でもハッキリ描かれていましたが、蓮如上人の礼拝し
ておられた御本尊は、南無阿弥陀仏の御名号でありました。
　かつて「伝道院紀要」にも論文が掲載され、ご本山も認められた
ように、親鸞聖人が礼拝された御本尊は、御名号であり、蓮如上人
もまた、その通りになさっておられたことが、ＮＨＫの時代考証で
も踏襲されたことが分かります。
　なのになぜ、ご本山はじめ、全国末寺すべて、御名号本尊になっ
ていないのか。
　これは、教義上の最重要問題の一つではないでしょうか。

毎日新聞が宗門の姿勢に鋭く迫る

　前にこのブログで、宗門の選挙に対する取り組みについて
書きました。
　追っかけるように、毎日新聞の「参議院選挙」にらみの
連載コラムで、本願寺派の選挙への取り組みについて、種々
書かれていました。
　みなさん、読まれましたか？

　今度出る候補が民主党なので、特別推薦で応援することを
現職で自民所属のＴ議員に伝えたところ、「宗教法人への
課税問題が起きたとき、必死になって止めたのは自分だとい
うこと、忘れたのか」みたいなやりとりがあった、とのこと。

　さらには、これで宗門が民主を推して、しかも候補が落選
したら、本願寺の組織力はその程度か、と見られてしまう、
少なくとも、創価学会以下だと、見くびられるだろう、とか。
　ある創価学会幹部は「選挙で、ウチ以上の力を持つ団体は
ない」と豪語した、とか、などなど。

　ああ、この生臭さは、なんなんだ！
　宗門の組織力は、親鸞聖人の教えの布教伝道にこそ発揮さ
れるべきもの。
　集票力がどうだとか、動員力がこうだとか、そういうレベ
ルの話に、宗門全体が巻き込まれてしまうことを、はたして
宗祖は、どうご覧になっているだろうか、と嘆かわしく思い
ます。

　くりかえしますが、宗門は、長期低落の危機にあるのです。
宗祖の教えを宣揚し、徹底していくことこそ、組織の全力を
あげて、なさねばならない、喫緊の課題ではないでしょうか。

こんな厳しい指摘にも、ときには耳を傾けるべきでは。
「浄土真宗を憂う」
ここをクリックしたら、そのサイトへ行けます。

がんばれ！浄土真宗ニュース

《浄土真宗ニュース》　ぱいんの真宗ブログ《日々浄土真宗》
というブログがあります。
　我が宗門のことを、よく取り上げておられるので、私も
よく拝見しております。
　ここ最近、６月５日で更新が止まっているので、ちょっと
心配しているのですが・・・。

　実は、真宗の中で、どのような動きがあるのか、ほとんど
外部には伝えられていないのが、現状です。中外日報なんて
一般の人は読まないし、本願寺新報も、お寺に行けば、見た
こともあるかな、という程度で。

　本派のＨＰにしても、アクセス、どれだけあることか。
　ご門徒数も、参詣者も、激減の我が宗ではありますが、だ
から、あまりそれをジャンジャン報道されるのも、どうかと
思いますけど、だけど、「開かれた宗門」というわりには、
ほとんど外へニュースが出ない、というのも、残念です。

　そういえば、最近、こんな面白マンガを発見！
　一度、ご覧ください。
仏教マンガ