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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 先日、このブログで、「選挙が近づき、何やらキナ臭くなった」と書きました。
呼応するかのように、6月7日の中外日報でも、1面で、今回の選挙に関する
種種の問題点を書いています。
 何回かにわたって、連載するかもしれません。

 いわく、自民・公明の連立政権においては、選挙区によっては、公明党員、
すなわち創価学会の力によって当選する自民党候補者がある、その場合に、
自民党候補を、宗門が応援することは、創価学会との協調、協力にならないか、
という論調であります。

 そもそも、公明党・創価学会と組んだ時点で、宗門人でかつ自民党員ならば、
大いに反対の声を上げるべきだったのではないでしょうか。
 そこらをウヤムヤにしたままで、いつしか、邪教との協調・協力路線を
とらされているのが、現状です。

「念仏誹謗の有情は 阿鼻地獄に堕在して
 八万劫中大苦悩 ひまなくうくとぞ説きたもう」(和讃)

 「念仏無間」と、謗法の限りを尽した日蓮を崇拝する邪教と、明らかに訣別
すべきときではないでしょうか。
 宗門人としての、矜持が問われている問題でしょう。
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 「宗制」改正問題で、各地での公聴会が終わりました。
一般の皆さんには、あまり関心はないかもしれませんが、
宗門人にとっては、これからの道筋を決める大事な問題です。

 歴代法主の消息、たとえば「信の一念を論ずるな」と言った
悪名高い御裁断の御書などを、聖教には加えない、
あくまで親鸞聖人、覚如上人、蓮如上人の御著書を、聖教とする
というような、内容の改正もありますが、

 物議をかもしているのが、「歴史」の章で、比叡山でのご修行、
越後流刑、関東でのご布教などを列記する中に、何を思ってか、
「ご結婚」(宗義上でいえば、肉食妻帯)が、ごっそり抜けている点です。

 四方八方からの非難攻撃、迫害を覚悟のうえで、宗祖が踏み切られた
あの破天荒の肉食妻帯について、なぜ載せないのか。

 説明によれば、恵信尼について、歴史学上の諸説があり、どのように
記載しても問題が残るから、だそうですが、それって変じゃないですか。

 出家、在家を問わず、弥陀の救済に差別のないことを示すために、
断行された肉食妻帯ですから、教義上きわめてたいせつな問題です。

 それを、歴史学という世俗の学説に振り回されて、削ってしまうとは、
何たる腰抜けか。
 かつて「親鸞聖人不実在説」などという噴飯ものの歴史学説が出た時、
それを粉砕したのが、他でもない「恵信尼公文書」ではなかったか。
 異説があるなら「異説もある」と、ひとこと書いておけば済むはず。
 歴史学などとは、比較にならぬ重大な教義のことなのです。
 
 戦時中、軍部の弾圧で「天皇不拝」と脅されて、教行信証後序の
「主上臣下、法にそむき、義に違す」の一文を削ったことがありました。
 聖人決死のお言葉を、我が身かわいさに削るとは、何ということか。
 それにも似た義憤を、感ぜずにおれない、今回の改「悪」です。
 3月発刊の「世のなか安穏なれ」ですが、6月に入り、そろそろ
各書店から取次ぎへの返本が始まったようです。

 一年間に日本で、6万から7万冊の新刊が出されている現状で、
いつまでも新刊扱いにはできないのは明らかです。
 それも、ベストセラー・ランキング上位を続けていればまだしも、
POS店、週報店でも、パッとしないのですから、返本もやむを
えないでしょう。

 業界の慣習のことを書くと細かくなりすぎるのでやめますが、
まず発刊から1ヶ月、ついで3ヶ月、そして6ヶ月あたりが、
一応の区切りの付け時、なのです。

 ご門徒の1%にさえ、読まれていない本なのです。
 宗門としても、このマスコミ戦略は、失敗と判断しているでしょう。
 社会的話題にも、ならなくなりました。
 まだしも、一冊目では、「あの門主が、本を書いた!」とのことで
注目された面はありました。しかし、その内容に物足りなさを感じて
いた多くの読者、さらには書評人たちも、二冊目には、注目なし。
 その結果が、今尚伸び悩む、販売冊数なのです。

 わかりますよ。切歯扼腕するその真情は。
 某出版社で、親鸞聖人を取り上げた人生書が52万部を突破。
 今尚、増刷を続けているという、ビックリする好調を横目で見て、
「おれたちも、なんとかできないか」
という模倣路線をとったのでしょうが、残念なことでした。

 ご門主の名のもとに、この本を書いた真の執筆者よ、
そして、そのまま世に出してしまった編集担当者よ、
ご門主の名にドロを塗ってしまったことを反省しているのか。
 いや、それよりも、宗祖親鸞聖人に、この現状を申し訳なく思わないか。
 宗門人として、なんとも歯がゆい思いがするのでした。
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