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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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「濃蹶・峡顛いずれか抗衝せん
 梵王ひとり降旌を樹てず
 豈図らんや右府千軍の力
 抜き難し南無六字の城 (頼山陽)」

     美濃を制した斎藤道三(濃蹶:のうけつ)も、
    甲斐の武田勝頼(峡顛:きょうてん)も、あらがう
    術のなかった織田信長(右府)に、本願寺の顕如上人
    (梵王)だけが、屈しなかった。
     だれが予想したか、あの信長千軍の力でも攻め落と
    せなかったとは。
     驚くべき南無六字の法城、石山本願寺。

 先人の護法の意気に、私たちも、見習いたいものです。
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 あるご門徒の方から、「御文さまと、御文章は、違うんですか」
と尋ねられました。
 どちらも、蓮如上人の書かれたお手紙のことで、違いはないの
ですが、東西分裂後、西では「御文章」、東では「御文さま」と
呼び名が違っているだけです。
 ですから、
「白骨の御文」と言ってもいいし、「白骨の御文章」と呼んでも
同じことであります。
 東西では、他にも、「愚禿抄」と「二巻抄」、「領解文」と
「改悔文」というように、呼び名が違っています。
 親鸞聖人の報恩講も、11月に開催したり、1月に厳修したり
など、ことごとに違えていますが、一実円満の真教なのですから、
そういうところでいちいち対立しなくてもよいように、思うので
すが、どんなものでしょうね。
 先日、本願寺派としての、自殺対策について書きましたが、
こんな記事も、毎日新聞に紹介されていました。

<浄土真宗本願寺派:「自殺防止センター」を設立

 毎年3万人を超える自殺の防止に宗教者がもっとかかわる
べきだとして、国内最大規模の伝統仏教教団である浄土真宗
本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)が4月、電話相
談のためのNPO法人「京都自殺防止センター」を設立する。
自殺に対しては「仏教の教えに反し命を粗末にしている」と
考える僧侶も多く、教団レベルでの取り組みは珍しい。

 同派は08年、全国約1万の末寺を対象にアンケートを実施
(回答率26%)。8割以上が自殺予防や遺族支援に「特に
かかわっていない」と答え「必要性は感じるが、何ができる
のか」といった悩みも多かった。>

まあ、いろいろやろうとしているのでしょうが、それはそれと
して、「エッ??」と思ったのは、
「アンケートを実施 回答率26%」
というくだりです。

 宗門の基礎的データを集めようとする調査に対しても、6割
ほどしか回答していない、という指摘を前に掲載しましたが、
今回のアンケートに至っては、3割も回答していないのです。
 本山の要請に、7割以上が協力しようとしない、この惨状、
どう思われますか。

 過日、報恩講のオープニングに、ほとんど参詣してないよ、
という指摘をした時には、「地元で報恩講つとめてますから、
本山に行かなくてもいいでしょう」というコメントをいただき
ました。本山を中心として、宗派でまとまっていこう、という
思いは、無いのでしょうか?
 すでに宗派としての団結は、望めないのでしょうか?

 かつて、石山合戦の時、信長相手に10年余、南無六字の城
を護り抜いた、愛山護法の心意気を、今に求めるのは、無理な
ことなのかも知れませんが。
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1960/10/31
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