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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 浄土真宗の私たちは、朝晩、親鸞聖人のお書きになられた
「正信偈」と、蓮如上人のお書き下された「御文章」を拝読
させて頂きます。
 これを、勤行、お勤め、と言います。
 両聖人の書かれたものを拝読するのですから、いわば直の
御説法を聞かせて頂くのと同じです。大切なご縁ですので、
欠かしてはなりませんね。

 その勤行ですが、果たして、ご門徒の皆さんは、きちんと
なされているでしょうか。
 いえ、そもそも、お寺の方々は、なさっておいででしょうか。
 どうも、そうではないような場面に、最近遭遇しましたので、
かく、書きおくのであります。

「いやあ、実は・・・。最近は、少し・・・」
と反省された方は、今日から早速、させて頂きましょう。
 
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 10年以上にわたって、日本の自殺者の数は、3万人を超え、
大きな社会問題になっています。
 先日、高校に通う私の息子の、中学時代の同級生が自殺し、
子供はその通夜に参列してきました。子供ながらに、いろいろな
ことを考えたようです。

 さて、それを何とかしたいという取り組みは、各地で行われて
いますが、東京近郊の僧侶たちでつくる「自殺対策に取り組む
僧侶の会」が、1月28日、東京の築地本願寺で、「いのちの
集い」を開催するとのことです。

 毎日新聞によると、
いのちの集い:僧侶ら主催、築地本願寺で28日 /東京

 家族や恋人、友人を自殺(自死)で失った人たちが思いを
分かち合う「いのちの集い」が28日、中央区築地3の築地
本願寺・聞法ホールで開かれる。宗派の違いを越えて東京近
郊の僧侶で作る「自殺対策に取り組む僧侶の会」が主催し、
09年6月から毎月1回実施している。

 同会は自死問題に関心を持つ僧侶が集まり、07年に設立
した。現在、20~70代の僧侶27人が所属し、手紙によ
る相談も受けている。「いのちの集い」では、参加者が4~
7人の小グループに分かれ、各グループに司会役の僧侶が加
わる。大切な人を自死で亡くした人なら誰でも参加できる。

 ITエンジニアとして約20年間のサラリーマン経験もあ
る安楽寺(港区)の藤澤克己住職=同会代表=は「一人で悩
みを抱え込まず、普段は人に言えない思いも自由に語ってほ
しい」と話す。>

 この会のHPも見ましたが、たとえばこんなことが書かれ
ていました。

<差別や貧困、いじめや虐待、孤立や過度な競争、行き過ぎ
た個人主義といった「生き方」や「いのちのあり方」に関す
る問題が、だんだん悪化し深刻化していった結果が自死(自
殺)につながっていると考えます。

 そうであれば、自死(自殺)の問題に向き合い、その原因
を少しずつ解消していくことで、生き方やいのちのあり方の
諸問題を解きほぐすことができるのではないかと思うのです。>

 これでは、世間一般の自殺対策と何ら変わるところはない
と言えるでしょう。たとえば「貧困だから自殺する」のだと、
富を得れば自殺は防げるでしょうか。

 明橋大二・伊藤健太郎著『なぜ生きる』には、こういう
指摘があります。

「 日本の自殺者は、年間三万人を超えました。交通事故で
亡くなる人の、三倍強です。平成十年の急増は、男性の平均
寿命を下げるほどの、異常事態となりました。長引く平成不
況が原因と、早計にはいえないでしょう。フランスの社会学
者デュルケムは、富豪ほど自殺率が高いことなどから、経済
的に豊かな人ほど深刻な苦悩にさいなまれていることを、各
種の統計で裏付けています。
 米国の著名な心理学者チクセントミハイは、「生きる目的」
がわからないから、どれだけ利便と娯楽に囲まれても、心から
の充実が得られないのだと説明しました。」

 富豪ほど自殺率が高い、その一因をうかがわせる、こんな
話も紹介されています。

「 大方がそう思うように、金や物、名誉や地位のないのが
苦しみの根元ならば、それらに恵まれた人生は、よろこびに
輝いていたにちがいない。だが実際はどうだろう。歴史の証
言も豊富だが、現実も目にあまる悲惨さなのだ。
 イギリス王室の華・ダイアナ妃の、自殺未遂は五回にも及
んだという。美貌といい、シンデレラストーリーといい、
〝世紀の結婚〟とまでうらやまれた彼女も、人知れず苦しむ、
一個の人間でしかなかった。日本初のノーベル文学賞に輝い
た川端康成が、ガス自殺をとげている。氏もまた苦悩の人で
あったのだろう。
 女と靴下は、戦後強くなったものの代表とされた。靴下を
かくまで強いものにした革命的繊維ナイロンを発明したのは、
アメリカのカロザースである。勤め先のデュポン社は、この
天才化学者に破格の待遇をしていたそうだ。
「生涯、どこへ旅行をし、どんな高級レストランやバーで飲
食しようが、費用の一切は会社が持つ」というのである。
 カロザースのご機嫌を損じては一大事。彼の一生の遊び代
ぐらいを保証しても、安いものだとデュポン社が考えてもお
かしくはなかろう。
 そのカロザースが、四十一歳の若さで自殺したのだ。
 金や財、名誉や地位のないのが苦悩の元凶ならば、あり得
ない結末ではなかろうか。」

それでは、仏教では、この問題に、どう答えられているのか。
同書では、このように続いている。

「 田なければ、また憂いて、田あらんことを欲し、宅なけ
れば、また憂いて、宅あらんことを欲す。田あれば田を憂え、
宅あれば宅を憂う。牛馬・六畜・奴婢・銭財・衣食・什物、
また共にこれを憂う。有無同じく然り
(『大無量寿経』)

「田畑や家が無ければ、それらを求めて苦しみ、有れば、管理
や維持のためにまた苦しむ。その他のものにしても、みな同じ
である」
 金、財産、名誉、地位、家族、これらが無ければないことを
苦しみ、有ればあることで苦しむ。有る者は〝金の鎖〟、無い
者は〝鉄の鎖〟につながれているといってもよかろう。材質が
金であろうと鉄であろうと、苦しんでいることに変わりはない。
 これを釈尊は「有無同然」と説かれる。
 どれほどの財宝や権力を手にしても、たとえ宇宙に飛び出し
ても、本当の苦悩の根元を知り、取り除かないかぎり、人生の
重荷はおろせないであろう。」

 こう聞けば、では、わが祖師親鸞聖人は、その苦悩の根元を
どのように教えておられるのか、知りたいところです。
 これについては、

「(4)診断――苦悩の根元は「無明の闇」

 人生を苦に染める元凶は何か。親鸞聖人の解答は、簡明だ。

  決するに、疑情をもって所止となす  (『教行信証』)

「疑情ひとつ」と決断される。「決するに」「所止となす」の
断言には迷いがない。苦悩の解決ひとつを説く聖人だから、
こんな明言が極めて多い。
「苦悩の根元は、これひとつ」と断定される「疑情」とは、
次章から詳しく述べる、死後どうなるか分からない「無明の
闇」のことである。」

とあって、以下、詳説されています。続きは、同書をお読み
いただきたいと思います。

 悩みを聞き、相談にのれば、一時、楽にはなるでしょう。
しかし、根本的な解決には、なりません。しっかりと、苦悩の
根元を知り、それを解決することが、最重要ではないでしょうか。
まさに、その大問題を教えられているのが、親鸞聖人であります。

 この会の皆さんにも、その点を、お伝えしたいと思い、今日は
書きました。
先日、このブログで指摘していました、本山成人式、また帰敬式への
参加人数が減少している件、今年も、その一部が分かってきました。
毎日新聞の記事からです。
なんと、帰敬式には、22人だったのでした。

おかみそり:御影堂で、11年ぶり--西本願寺 /京都

 浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺(下京区)で10日、
新成人の門信徒が仏門への帰依を誓う「帰敬(ききょう)式
(おかみそり)」があり、振り袖やスーツ姿の男女ら22人
が儀式に臨んだ。

 09年春に改修工事を終えた御影堂で、新成人のための式
が開かれるのは11年ぶり。式はほぼ毎日執り行われ、門信徒
にとって一生に一度の大切な儀式とされている。「南無帰依仏、
南無帰依法、南無帰依僧」の三帰依文を唱えた後、大谷光真
門主は、正座して念珠を手に合掌する一人一人の頭に、3度
ずつ金色のかみそりをあてていった。

 門信徒を代表して法名を受けた大阪大谷大2年、土井恵理
さん(20)=大阪府吹田市=は「成人の意識を持っていろ
いろなことに臨んでいきたい」と話した。【古屋敷尚子】>


「一生一度の大切な儀式」とはいいながら、出席しない寺族も
あるのでしょうか。それもまた悲しい惨状ですが、寺族の中の
新成人だけでなく、ご門徒の中で成人を迎えた人も全部含めて、
たった22人しか、本願寺の次代をになう若者はいないことに
ただただ慄然とします。
報恩講全体の参詣者の数ともあわせて考えて、いよいよ西本願
寺は崩壊しつつあると言ったら、言いすぎでしょうか。
(すみません。この前と同じ終わり方になりましたね)
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