御影堂大修理 費用の６割は国庫から

　４月１９日に行われた、仏教婦人会総連盟の大会で、
お裏方が発表されたデータです。

　西本願寺御影堂の平成の大修理工事ですが、総工費の
５５億円の約６割、３３億円は、国庫からの援助だった
とのことです。

　ということは、ご門徒からのご喜捨等が、残りの４割
２２億円だったということ。そもそも、それだけでは、
とてもあの大修理は、行なえなかったということです。

　「余の人々を縁として、念仏を弘めんと計らいあわせ
　　たまうこと、ゆめゆめあるべからず候」
　　　　　　　　　　　　　　（親鸞聖人御消息集・八）

　為政者、権力者に近づいたり、その力を利用して念仏を
弘めようなどと、絶対思ってはならない、と、親鸞聖人は
厳しく戒めておられますが、お寺の修理の経費の半分以上
を権力者に出してもらっていて、果たして、宗祖に叱られ
はしないものでしょうか。

子どもの日なので ちょっとこんなデータを

　今日は、子どもの日なので、ちょっとこんなデータを探して
きました。

　第一生命が毎年発表している「小学生のなりたい職業」ですが、
今年のベスト１０は、男女それぞれ、次の通りでした。

【男子】
１．野球選手
２．サッカー選手
３．学者・博士
４．お医者さん
５．食べ物屋さん
　　大工さん
７．消防士・救急隊
　　水泳選手
９．パイロット
10．電車・バスの運転士
　　学校の先生
　　料理人
【女子】
１．食べ物屋さん
２．保育園・幼稚園の先生
３．学校の先生
　　看護師
５．歌手・タレント
６．お医者さん
　　ペット屋・飼育係・調教師
　　美容師
９．お店屋さん
　　マンガ家

　もちろん、このままその職業につくわけではなく、成長するにつれ、
憧れではなく、実際のすがたを見るようになり、考えも変わるもので
ありましょう。
　時代を映し出すおもしろい資料だと思います。
　さて、「僧侶」というのは、全くもって圏外ですね。
　寺院の後継者不足は、前々からの課題ですが、小学生にとっても、
全く「僧侶」というのは、視野に入っていないことが分かります。

お墓は追善供養の場！？そんなこと言っていいの？

季節の一枚、岩手県の北上市、展勝地の桜です。馬車も通って
風情がありますね。Ｈさん、送っていただき、有り難うござい
ました。

　宏林晃信君のwebTV「お坊さんが行く」ですが、第68回の
最後に「次をお楽しみに」と言ったっきり、次のがなかなか
アップされませんねえ。次回はと、期待しているのですが。

　さて、バックナンバーは、今でも見ることができるのですが
その中、第36回「お墓って、何だろう」に、こんな発言が出て
きます。

「お墓とは、ただ単に先祖供養、追善供養のためだけではなく、
それを通して、仏様の教えに出会うための場です」

ここには、教学伝道研究センターの常任研究員、藤丸智雄氏も
出演していて、同様のことを言い、これを受けてまとめとして、
宏林君が、上記のように語っております。
「ただ～だけではなく」と言っていますから、追善供養のため
だということを、否定していません。ハッキリ言えば「それも
含む」と言っています。

　皆さん、すでによくご承知のように、浄土真宗では、先祖
供養、追善供養について、どう教えられているか。

「親鸞は父母の孝養のためとて、念仏一遍にても申したる
　こと、いまだ候わず」（歎異抄）

・・・親鸞は、亡き父母の追善供養のために、念仏一遍、
　　　いまだかつて称えたことがない。

　この聖人の教えを破ったわが子・存覚を、覚如上人は断固、
勘当されています。
　存覚は『報恩記』などに、
「父母の死後は、追善供養を根本とする仏事を大切にして、
親の恩に報いるつとめをはたすべし」
「追善のつとめには、念仏第一なり」
とまで言い切っています。
　先祖の追善供養を徹底排除された親鸞聖人の教えを、明ら
かに破壊するものであり、破門されて当然でしょう。

　となれば、宏林君も、出演していた藤丸氏も、この発言を
このまま済ますことは、できないと思いますが、みなさん、
いかがですか。