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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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あるブログで「福島原発の事故は、東京電力の問題だ。

米軍に頼るなど、他力本願ではイカン」とのお怒り。

原発問題は、なるほど、その通りですが、「他力」の

誤用は、見過ごせません。

親鸞聖人は教行信証に、

「他力と言うは、如来の本願力なり」

と仰せです。それ以外の力を、他力といっては誤りです。

少なくとも、語源は仏法にあるのですから、それに

従わなければなりません。

------------------------------------------------------
と、ここで終わっては、他の批判ばっかりして、と言われ

ますので、「恩」ということについて。

経典には「恩を知るは大悲の本なり、善業を開く初門なり

―乃至―恩を知らざるものは畜生よりも甚だし」

と、教えられています。

恩という字を見ますと、「原因を知る心」とあります。

因があってこそ、果がある。

今、私が、このように生かされている原因は何か。

そこには、さまざまな方のお力があり、支えがある。

そのご恩を知ることが「知恩」

ご恩を深く感ずることが「感恩」

そのご恩に報いることが「報恩」であります。

恩知らずの私に、さまざまな方が、「お前はこのような

方々の力によって、支えられ、生きているのだよ」と

教えてくださいます。そうか!知らなかった!と、ただ

恥じ入るばかりです。

まず恩を知るところから、始まります。

そして、そのご恩を深く感じ、少しでもお返ししたいと

思う。その心がどれだけ強いか、仏法では強く教えられます。

ある方のコメントに

「さて「感謝の気持ちをもつことは結構なこと」とのこと

 ですが、そもそもこの気持ちはどこから出てくるものな

 のでしょうか。この点をはっきりさせなければならない

 と思います。」

と言われていました。ご恩を知ろうと日々努めていく、その

努力がなければ、ただボーッとしていても、恩知らずのまま

で過ぎていくだけです。「感謝の気持ちは、どこから出るの

か」と、観念の遊戯をしているだけでは、一歩も進めません。

 一つ、ヒントをあげれば、お世話になった方に、お礼状を

出しておられますか。封書、葉書でなくても、メールや電話、

その他、何かの形で、お礼を申し上げる、習慣は大切です。

 あの人のお世話になった、この人に助けてもらった、と、

反省(六度万行の一つ、禅定ですね)を心がけていきますと

いろいろな方のご恩にあずかっていることを知らされます。

こういうところから、恩を知る、感ずる、そして報いると

いう感覚を磨いていきたいものです。

 コメントを下された方へ。

 くりかえしますが「感謝の心は、どこから出てくるか」

などと、頭の中でこねくり回しているだけでは、前進は

ありません。
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今朝もまた、「みほとけとともに」では、新しく制定された

親鸞聖人のご和讃中心のおつとめのしかた=作法について、

延々と話がありました。

当時、天皇も好み、世間でもはやっていた、今様という形式

をもって、お念仏の喜びを伝えようとされたものだ、との話。

その「今様」についての解説は長々とありましがた、肝心の

「お念仏の喜び」については、全く話はなし。おそらくは、

喜びがないから、語れないのでしょうが、これじゃあ、作法

だけ、形だけの法要になることは、避けられないでしょう。

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と、ここで終わったのでは、また、「ケチばかりつけて」と

しかられますので、そのご和讃の一首について、少しお話し

させていただきましょう。


  生死の苦海ほとりなし

  久しく沈めるわれらをば

  弥陀弘誓の船のみぞ

  乗せてかならずわたしける 

           『高僧和讃』

「苦しみの波の果てしない海に、

 永らくさまよいつづけてきた私たちを、

 大悲の願船(弥陀の本願)だけが、

 必ず乗せてわたしてくださるのだ」

 一関また一関、波高ければ船また高しの、救助の大船の厳存と、

方角を明示されているのが親鸞聖人であります。

 聖人ご自身が、この大船に乗られた体験を、このように書かれ

ています。

  「大悲の願船に乗じて、

   光明の広海に浮びぬ」

         『教行信証』

 「大悲の願船に乗って見る人生の苦海は、

  千波万波きらめく明るい広海ではないか。

  順風に帆をあげる航海のように、

  なんと生きるとは素晴らしいことなのか」

 「大悲の願船に乗じて」とは、「弥陀の誓約どおり、

人生の目的成就した」晴れやかな宣言です。

 人生の目的は決して、曖昧なものでないことは明白です。

 「光明の広海に浮かびぬれば」とは、暗い人生が、

明るく転じた慶喜です。

 「闇」に泣いた人だけに「光」に遇った笑いがあり、

「沈んで」いた人にのみ「浮かんだ」という歓喜があります。

 一日も早く、その大悲の願船に、乗せていただけるよう、聞法

精進させていただきましょう。
ラジオ法話「みほとけとともに」では、大阪の小林顕英氏の

『他力とは』でした。

こう聞けば、少しでも親鸞聖人の教えを学んだ人ならば

「他力というは、如来の本願力なり」(教行信証)の、

有名なお言葉を思い出すでしょう。

如来とは、即ち阿弥陀如来のことであり、その本願力を

「他力」という。

ところが、小林氏の話には、最後まで、「他力とは、これです」

という説明が、出てこないのです。

自分が頚椎の手術をしたことや、出前の寿司を食べた話ばかり、

親鸞聖人というお名前さえも、聖人のお言葉の一つさえも、

全く出てこないのです。

◆知らないのか?

◆どのお言葉を出せばいいのか分からないのか?

いずれにしろ、「本願寺派布教使」といっても、所詮この程度か

と思われる人が、なおさら増えそうで、残念です。

=======================
という批判ばかりで終わってはイカン、というご忠告を前に

頂きましたので、以下、他力について、書きましょう。

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

他力の本当の意味はどんなことなのか

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

みんな他力というと「他人のふんどしで相撲をとる」
ことのように考えたり「他人の提灯で明かりを求める」
ことのように思っています。
力のない人間が力のある人間に助けを求める依存心だ
と思っているのでしょう。
新聞などにも堂々と
「他力本願ではいけない、自力更生でなければならぬ」
と書きたてていますのもその証拠ですし、また、その
ような記事を読んでもなんの不審も疑惑も感じる人の
いないのも、その証拠です。

 では、他力とは一体どんな意味なのかといいますと、
親鸞聖人が、『教行信証』に明示されていますように、
阿弥陀仏の本願力のみを他力というのです。
他力の語源は仏教なのですから仏教の意味にしたが
わなければなりません。
ですから、他力の他は阿弥陀仏のことに限るのです。

 それでは阿弥陀仏の本願力とは、どんなお力なのか。
これについても親鸞聖人は『和讃』に
「無明長夜の闇を破し、衆生の志願を満てたまう」力
である
と鮮明に教えていられます。
 即ち、阿弥陀仏の本願力とは、我々の暗い心(苦悩
のたえない心)を打ち破って日本晴れの大安心にする
お力であり、我々の一切の志願を満たして大満足心で
生きぬけるようにして下されるお力であり、それをま
た、他力というのです。

 世間一般では他力を常識的に解釈して、自分の力以
外を総て他力と思って、太陽の働きや、雨や風や空気、
その他自然の働きや、自分以外の人間の力など総てを
他力だと心得ていますが、とんでもない他力間違いで
す。
 なぜなら、もし太陽やその他の自然現象を総て他力
としますと、阿弥陀仏が、時によっては干ばつで人間
を苦しませることになります。地震によって我々の生
命を奪ったり、台風で人命をおびやかしたり、財産を
失わせたりする呪うべき、ニクムべき、悪魔になるこ
とがあるということになります。これらのことを総て
他力、阿弥陀仏のお力とすることは、とんでもない
大慈大悲の阿弥陀仏に対する濡れ衣であり、大変な冒涜
といわねばなりません。

 これらは自然の力であり、人間の力と言うべきもの
で、絶対に他力といってはなりません。勿論、これら
自然の力や人々の協力の恵みに対して感謝の気持ちを
もつことは結構なことではありますが、これを阿弥陀仏
のお力と思ってはなりません。

 他力とは、あくまで我々を大安心、大満足の心、
絶対の幸福にさせて下されるお力のみをいうのだと
いうことを、よくよく心得て下さい。
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