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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 先日の号で連載は終わりましたが、中外日報が、浄土真宗本願寺派の
特集の囲み記事「アーカイブ」を連載していました。
 かつて、光照前門のとき、本願寺会館が建てられたこと、青年層に法を
伝えていかねばならないと訓示があったこと、本願寺会館での布教大会で
声が小さい布教使に怒号がとんだこと、などなど、大局から細かい記事ま
で、さすが長年、宗門を取材し続けてきた中外だけあって、詳しい記事で
した。

 中でも宗門衰退の象徴的な出来事は、本願寺会館が不要になったことと、
同朋センターの取り壊しでしょう。
 本願寺会館の名称はすでに、「“ビジネスホテル”聞法会館」に移され、
用途はなくなった堀川通りの建物は、この先どうなるのか、と心配の向き
も多いでしょう。
 この土地については、龍谷大学のミュージアムになって、博物館・記念
館として余生を送ることになります。

ああ、これで、
 御影堂は「遺産」、
   本願寺会館は「博物館」、
     聞法会館は「ビジネスホテル」、
       一番力を入れる仕事は「社会福祉事業ビハーラ」、
         詰所は消滅、と、宗門は変わり果ててしまいました。

おまけに、中外にも掲載されていたように
 「正信偈があげられない」
 「七高僧の名を知らない」
 「浄土真宗本願寺派の名が書けない」
という若い僧侶の続出で、人材も払底してしまいました。

 親鸞聖人のみ教えを伝えるという最大にして、唯一の使命は、
とても果たせていません。
 悲しい限りではないでしょうか。

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1960/10/31
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