統一教会「印鑑買わねば命なくなる」と高額商売

　真実の教えを、すみやかに徹底しなければ、こういう被害はあとを
たたないでしょう。親鸞聖人の教えに生きるものとして、看過できぬ
問題です。
　産経新聞からです。

「印鑑買わねば命なくなる」と印鑑販売の疑い
　統一教会を捜索　警視庁

＜印鑑販売会社「新世」（東京都渋谷区）の販売員が姓名鑑定で不安を
　あおり高額な印鑑を購入させた事件で、警視庁公安部は１１日朝、
　特定商取引法違反（威迫・困惑）の疑いで、同区渋谷の世界基督教
　統一神霊協会（統一教会）渋谷教会など関係先の家宅捜索に乗り出した。

　公安部は新世が統一教会の関連企業とみており、新世の会社関係者ら
　７人前後を同日中にも取り調べ、容疑が固まり次第、逮捕する方針。＞

　すべての人が、不安を抱えており、そこにつけこむ商法は、いつの時代も
なくなりません。さらに、そこに宗教をからめて「地獄に堕ちるぞ」などと
恐怖をあおり、「これを信ずれば」と、信ずる対象を売りつけるのですが、
一般の商法と違うところは、「なぜ、これを用いれば、私の問題が解決する
のか」という説明がないところです。

　病気を治すのに、薬を用いますが、この薬のどの成分が、病原のどこに、
どのように効くのか、製薬会社は、説明します。テレビのＣＭでもご覧の
通り、「新配合の○○○が、痛みの原因の◇◇◇に、直接効きます！」と
言っていますよね。

　ところが、霊感商法とか、宗教がらみの商売では、そんな説明は、全く
ありません。
　治ったのは「信じたから」ですし、治らなければ「信心が足らなかった」
と言われておしまいです。

　冷静に考えれば、おかしなことなのですが、「溺れる者はワラにもすがる」
で、人間、苦しみが余りにひどいと、理屈もへったくれもない、とにかく、
目の前に流れてきたワラだろうが、何だろうが、すがってしまうのです。
　そして、一度つかんでしまうと、容易に手放せなくなてしまうものです。
　そこが、邪教、迷信の、恐ろしいところです。

　釈迦は涅槃経に
「一切の外学九十五種（外道）は　みな悪道におもむく」
と説かれ、親鸞聖人も、
「九十五種　世をけがす　唯仏一道きよくます」（和讃）
と教えておられます。統一教会だけでなく、たくさんの邪教迷信が、百鬼
夜行する現代、一実円満の真教を知らされた私たちは、親鸞聖人の教えの
開顕に、断固立ち上がらなければならないと思います。
　今朝の、ニュース速報を見て、いっそう、その思いを強くしました。