「東京首都圏開教専従員募集要項」に見る衰退の悲哀

　最近、東京関連の話題が多いのですが、今日も書きます。
「浄土真宗　本願寺派　東京首都圏都市開教　対策本部」のＨＰに行くと、
「東京首都圏都市開教専従員募集要項 」というのがあります。

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１．開教拠点　　東京教区において、東京首都圏都市開教対策本部の
　　　　　　　　指定する拠点地

２．募集人員　　若干名

３．募集期間　　２００８ ( 平成２０ ) 年４月１日
　　　　　　　　　　　～２００９ ( 平成２１ )年３月３１日

４．応募資格　　( １ ) 本願寺派寺院に衆徒（教師を有する者）として
　　　　　　　　　　　 所属する者
　　　　　　　　( ２ ) 原則として、年齢４５歳以下の者
　　　　　　　　( ３ ) 原則として、本願寺派布教使資格を有する者
　　　　　　　　( ４ ) 都市開教専従員として適任と認められる者
　　　　　　　　　　　　※応募にあたっては、所属寺住職の承認が
　　　　　　　　　　　　　必要です。
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　首都圏の布教拠点として挙げられているものは、布教所１８ヵ所、
非法人教会６ヵ所、寺院（旧布教所）が１８ヵ所あります。
　すでにここでは、専従員や住職が布教の任に当たっているはずで
ありますが、そこに補充する人員を「若干名」募集するということ
ですから、今、何百人も募集し採用しようというのではありません。

　そのわずか若干名を募集するのに、募集期間は１年間もあります。
１年かけないと若干名が集まらないのか、と、情けなくなります。
　北陸富山の有名な真宗教団では、毎年親鸞聖人の教えを求める大
学生などの若人が数百、数千も仏縁を結んでいるとも聞きますが、
対比して、１年かけないと、宗祖の真意開顕に立ち上がる若人が集
まらないこの一事をもってしても、宗門の急速な低落と、深刻な実
態が垣間見えるといえましょう。

　昨年、ご門主は「宗門は、長期低落傾向にある」と嘆かれました。
本来なら、首都圏開教ほどのやりがいのある任ならば、我も我もと、
先を争って立候補があって当然でしょう。それが、一年もかけない
と集まらない。まさに「長期低落」は、人材の枯渇にこそ、如実に
現れてきているのです。
　宗門の貴公子さま、一つここは先陣を切って、弥陀の願意開顕に
立ち上がってください！