富山で如実に出た差

　６月２９日、富山市のテクノホールで、親鸞聖人７５０回大遠忌お待ち受け
法要が行われた。３０００余人が結集したと、中外日報が報じている。

お待ち受け法要の案内

　記憶に間違いなければ、昭和の頃に、北陸の浄土真宗Ｓ会が、青年大会を
開催したのが、このテクノホールで、たしか５０００人（？）超の参詣者が
集まったらしい。昭和の時代にこれだから、現在、隣の射水市の会館では、
１万人超の参詣者が毎月集まっているといわれるのも、さもありなんと思う。

　ご門主自らご出席になり、お言葉も述べられたというのに、北陸一円の
各組では、もっとお誘いができなかったのだろうか。残念でならない。
　ましてや、その３０００人という具体的人数を、中外日報に書かれてしま
っては、なんともはや。彼我の勢いの差が歴然と出てしまった、といえよう。

　上記のリンクをたどって、お待ち受け法要の予定をご覧になればお分かり
の通り、お待ち受け法要が、ぜんぜん盛り上がっていない。

「親鸞聖人750回大遠忌法要のお待ち受けとして、「地方都市における
　法要行事」と「組における法要行事」が全国各地で修行・開催される
　予定であります。
　　この二つの法要行事は、大遠忌法要に向けて気運の高揚をはかると
　ともに、＜新たな門信徒の誕生＞や＜寺院や組活動に従来ご縁のなか
　った方々の参画＞をめざすものであります。」

と本山ではうたっているが、その予定は、

　「2011(平成23)年4月にお迎えする親鸞聖人750回大遠忌法要の気運を
　　盛りあげるとともに、＜新たな門信徒の誕生＞や＜寺院や組活動に
　　従来ご縁のなかった方々の参画＞をめざし次の8都市において、それ
　　ぞれの地域性や特色を考慮した法要行事を修行・開催します。

　　＜開催都市＞
　　　札幌市 2010(平成22）年
　　　東京都 未定
　　　名古屋市 未定
　　　富山市　2008(平成20)年　6月29日(日)
　　　　　　　於、富山産業展示館・テクノホール
　　　大阪市 2010(平成22)年 於、大阪城ホール(予定)
　　　広島市 未定
　　　高松市 未定
　　　福岡市 2010(平成22)年 於、マリンメッセ福岡(予定)」

　たったこれだけだ。やる気あるのか、という感じである。
　しかも、Ｓ会ウォッチャーならお気づきの通り、「大阪城ホール」も
「マリンメッセ福岡」も「テクノホール」も、かつてＳ会の御法話が
開催され、満堂にした会場である。そこで、本派が大行事を開催し、
今回の富山のように、微々たる参詣者で、差を見せ付けられることに
なるような危惧が、ないとはいえない。

　「各会場では、趣向をこらしてお待ちしております」

などとＨＰでは言っているが、そんなおかしな趣向は、恥をかくだけ
だから、祖師聖人の教えを、正確にお伝えすることに徹すればよいのだ。
　方向を間違えないように、為念。