さびれゆく「詰所」

　かつては数十軒が立ち並んだ、各県の詰所といわれる宿舎ですが、
次々と閉鎖されている。
　先日も、北陸のあるテレビで、特番が流されていた。
　その古いスタイルが、新しい旅のニーズに合わなくなっているから
という原因分析がなされていましたが、果たしてそうか？

　新しいスタイルにしたはずの、西本願寺聞法会館でも、なかなか
部屋が埋まらず、８月も「国宝を訪ねて」というキャンペーンを
はっているが、「予約状況」でお分かりのとおり、８月５日以降、
ガラガラだ。
　
　番組では、｢日帰りが増えたから」とも分析しているが、そもそも
本山へ参拝する人が、減っているから、これが根本原因だ。ただし、
地方の一放送局が、全国規模の教団の、そこまで踏み込んでの分析は
おそろしくてできなかったのだろうが、ただ、その番組でも、隅々を
よく観察すると、そのことを暗示するコメントが、随所に織り込まれ
ている。
「隠すより現るるなり」とは、よく言ったもの。

　本山では、現状と、その原因を、よく分析されたし。