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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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「みほとけとともに」高木良章氏、今回の話で、気になったところです。

はじめに、正信偈の「摂取心光常照護」のお言葉を示されて、縷々述べら
れた最後に、
「如来様は、離れて見ておられるのではないのです。
 私とひとつ、一体になって下さるのです。
 だから、救われることに間違いないのです」
と結んでおられます。

 十方衆生すべてを、摂取の心光が照護しておられるのですか。
 それとも、いまだ照らされていない人も、いるのですか。
 照護されている人は、おっしゃるとおり、「救われることに間違いない」
方であります。
 しかし、いまだ「摂取の心光」に照護されていないとしたら、一大事では
ありませんか。

「金剛堅固の信心の さだまるときをまちえてぞ
 弥陀の心光摂護して ながく生死をへだてける」

信心さだまった一念に、弥陀の心光が摂護してくださるのだと、祖師は
仰せであります。その一念で、未来永劫の浮沈が決まるのですから、この
一念について
「たのむ一念のところ、肝要なり」
と蓮如上人も仰せであります。

 かんじんの、その信心さだまった一念、「たのむ一念」について、氏は
まったく述べておられない。
 いえ、時間の制約があることは、承知しておりますが、「肝要」を抜か
してしまっては、浄土真宗にはならないと思うのですが、いかがでしょう?
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1960/10/31
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