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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 中外日報6月20日号が報じているとおり、6月9日、浄土宗
と浄土真宗が合同で「念仏法難800年」記念のシンポジウムを
開きました。

 各派の代表が、基調講演をした中で、まあ、風前の灯である
浄土宗各派やら、真宗大谷派などが何を言っても、問題にもな
りませんし、取り上げる価値もありませんが、本派の藤本信隆氏
が話した内容は、聞き捨てなりません。

「真宗では、越後流罪は、弾圧というより、念仏伝道の御縁で
あったと受け止めている」と延べ、「越後流刑によって、聖人に
よって悪人とされた被差別民への救いの根拠を決定的にした」と
まあこれは全くの私見でしょうが、講演しています。

 まず、越後流刑、いわゆる承元の法難は、明らかに弾圧です。
親鸞聖人は、「主上臣下、法に背き、義に違す」と、権力者への
義憤を教行信証にお書きになっています。命より大切に思ってお
られたお師匠様、法然上人を流罪にあわせた権力者を、断じて
許されなかったのです。

 もちろん、転悪成善で、越後へ本願を伝える御縁と喜ばれ、
「これなお師教の恩致なり」と述べられましたが、だからといっ
て、弾圧ではなかったとは、言えません。弾圧であり、同時に、
本願弘通の御縁でもあったところに、弥陀の願力不思議が輝く
のではないでしょうか。おそらくは、藤本氏も、転悪成善の益
をご存知ないのでしょう。

 さらに、私見ではあっても「親鸞聖人が悪人とされたのは、
被差別民のこと」という発言は、断固、誤りです。藤本信隆氏
は教行信証も読まれたことがないのか。

「一切凡小一切時の中に、貪愛の心つねによく善心をけがし、
瞋憎の心つねによく法財を焼く。急作急修して頭燃をはらうが
如くすれども、すべて雑毒雑修の善と名づけ、また虚仮顛偽の
行と名づく、真実の業と名づけざるなり。この虚仮雑毒の善を
もって無量光明土に生ぜんと欲す。これ必ず不可なり」(信巻)
全人類が、悪人であると仰せではないか。

 被差別民だけだなどと、どこをどう聖人の教えを聞いている
のか。あきれ返るばかりです。
 このあと、参加者は、知恩院から鹿ケ谷の安楽寺まで、行進
したそうですが、何を思いながら歩いたのやら。
 死刑、流刑も覚悟で、一向専念無量寿仏を徹底された祖師の
ご苦労を偲ぶ人は、おそらく皆無だったでしょうね。

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浄土真宗を憂う
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無題
被差別民問題は、宗門でも潜行しつつもずっと抱えている問題です。
そういう人のみを「悪人」とするのが、誤りであること。
御本典のお言葉で、明らかですね。
よくわかりました。
ということは、すべての人が「悪人」なのですね。
これはまた、別の意味で、驚きです。
墨染 2007/07/10(Tue)15:54:55 編集
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1960/10/31
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