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世界の光・親鸞聖人の教えを世界に! 夢は大きく、現状には厳しい目を!
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 「宗制」改正問題で、各地での公聴会が終わりました。
一般の皆さんには、あまり関心はないかもしれませんが、
宗門人にとっては、これからの道筋を決める大事な問題です。

 歴代法主の消息、たとえば「信の一念を論ずるな」と言った
悪名高い御裁断の御書などを、聖教には加えない、
あくまで親鸞聖人、覚如上人、蓮如上人の御著書を、聖教とする
というような、内容の改正もありますが、

 物議をかもしているのが、「歴史」の章で、比叡山でのご修行、
越後流刑、関東でのご布教などを列記する中に、何を思ってか、
「ご結婚」(宗義上でいえば、肉食妻帯)が、ごっそり抜けている点です。

 四方八方からの非難攻撃、迫害を覚悟のうえで、宗祖が踏み切られた
あの破天荒の肉食妻帯について、なぜ載せないのか。

 説明によれば、恵信尼について、歴史学上の諸説があり、どのように
記載しても問題が残るから、だそうですが、それって変じゃないですか。

 出家、在家を問わず、弥陀の救済に差別のないことを示すために、
断行された肉食妻帯ですから、教義上きわめてたいせつな問題です。

 それを、歴史学という世俗の学説に振り回されて、削ってしまうとは、
何たる腰抜けか。
 かつて「親鸞聖人不実在説」などという噴飯ものの歴史学説が出た時、
それを粉砕したのが、他でもない「恵信尼公文書」ではなかったか。
 異説があるなら「異説もある」と、ひとこと書いておけば済むはず。
 歴史学などとは、比較にならぬ重大な教義のことなのです。
 
 戦時中、軍部の弾圧で「天皇不拝」と脅されて、教行信証後序の
「主上臣下、法にそむき、義に違す」の一文を削ったことがありました。
 聖人決死のお言葉を、我が身かわいさに削るとは、何ということか。
 それにも似た義憤を、感ぜずにおれない、今回の改「悪」です。
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